寿司とマグロ

世界で生産されるおよそ4分の1を消費していると言われるほど、私たち日本人が大好きなマグロ。
でも多くの人は刺身や寿司ダネなどの食材としてしか、あまり馴染みがないのではないでしょうか。
実はマグロは、生き物としてもとてもおもしろい生態をもった魚なんです。

このページでは、マグロの面白い生態などをご紹介させていただきます。

◆クロマグロの卵は直径1mm

最大3mの大きさまで成長するクロマグロですが、もちろんその卵も大きいのだろうと思っていたところ、なんと卵の大きさは直径1mmとメダカの卵と変わらないサイズなのです。

カジキマグロはマグロじゃない

その名前からマグロの仲間と思われているカジキマグロですが、実はマグロではなくカジキの仲間なのです。本来は犬と猫ほど違う種類と言われています。
なぜその名にマグロがついているのかというと、マグロとついていた方が美味しそうに思えてよく売れるからだそうです。

◆マグロには水温よりも高い体温がある

水温よりも高い体温をもっているマグロ。
高い体温を維持しているおかげで筋肉活動が活発となり、俊敏な動きが出来ると言われています。
ただ、稚魚のころは体温が低いため、産卵の際は暖かい南の海で行わなければいけないそうです。

◆太平洋を2カ月で渡る

マグロは1日に100kmもの距離を泳ぎ、2カ月で太平洋を渡って九州からアメリカまで移動することができます。
(なぜアメリカまで行くのかは、まだ解明されていないそうです)

◆「マグロは止まったら死ぬ」はウソ

マグロについて有名なのが「止まると死ぬ」という説。
他の魚と違い自力でエラが動かせないため、海水を排出することができないマグロは、泳ぎ続けることで発生する水流を利用してエラから海水を排出し、体内に酸素を取り入れています。この呼吸法を元に「止まると死ぬ」という説が論じられるようになりました。

しかい、実際にマグロが止まって死んでしまったところを見た人はおらず、夜間になると速度を落とし休息してる姿も確認されているため、泳ぐのを止めてもすぐに死んでしまうということはないそうです。

マグロ好きは日本人だけではない

外国人に、「日本のグルメといえば?」と問いかけたとき、「寿司」と答える人が多いのではないでしょうか。
しかし、実際のところ、海外の人が本当に好きな寿司ネタ、そして嫌いな寿司ネタが何か知らない人も多いはず。
そこで、日本に住む外国人50人を対象にアンケート調査を実施したこころ、意外なネタを好きだという意見もあれば、普段みんなが言わないことだから嫌いな寿司を言えてスッキリした。と答えるユニークな人もありました。
外国人たちが本当に好きな寿司と嫌いな寿司をちょっとご紹介します。

●外国人もマグロが好きだった。
外国人たちから「好き!」という声が最も多かったのは「マグロ」。
ジャパニーズ寿司といえば、やっぱりこのネタ。さまざまなコメントが集まりした。

「マグロは食感が不思議だけどおいしい!アボカドが好きだから、海苔で巻いてあるアボカドマグロロールが大好きです。」(30代/女性/カナダ)

「感触が肉っぽいからおいしい」(20代/男性/イタリア)

「寿司といえばマグロでしょ。なかでも中トロが一番好き。締めは大トロ。海外では、サーモンを食べ慣れている人が多いけれど、寿司といえばマグロだよ」(40代/男性/中国)

「味が好き。大トロ イズ ナンバーワン。」(30代/女性/オランダ)

ちなみに、人気ナンバーワンのマグロと並ぶほど、支持されたのは「サーモン」。
日本の回転寿司でもお馴染みのネタは、外国人にも高評価でした。

「アメリカのお寿司屋さんにもあります。日本の回転寿司でもよく食べますね」(30代/女性/アメリカ)

「魚独特の臭みがないのが食べやすくていいよね。脂がのっているところがおいしい。」(20代/女性/韓国)

「サーモン大好き~!絶対に注文しちゃう!」(20代/女性/中国)

ちなみに、魚や寿司にまつわる海外事情について、こんなコメントも。

「ファミレスに行くとサーモンのおかずが多い。韓国の場合、バイキングみたいにサラダコーナーに置いてある。マグロよりは主流かな」(40代/男性/イギリス)

「お寿司っていうとアメリカ人は、サーモンが入っているカリフォルニアロールみたいなものと思っている子が多いかも」(20代/男性/アメリカ)

母国でも身近な食材だからこそ、日本のお寿司屋さんで注文する人が多いのだと思います。

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