寿司とアルコール

寿司とアルコールは、切っても切れない関係だと思います。

しかし、ちょっとした選び方のコツを知っていると、寿司の味を引き立てることができます

●ビールは魚を生臭くする。


日本の大手メーカーが販売しているビールのほとんどがピルスナーというタイプのビールです。
ビールには上面発酵と下面発酵のものがあり、このピルスナーというタイプは下面発酵のビールです。

下面発酵のビールは成分の中に硫黄化合物が含まれており、生魚などの生臭さの元になる物質も硫黄化合物なので生臭さが強調されてしまいます

上面発酵のビールであれば硫黄化合物がほとんど含まれていませんので寿司と食べても生臭くなりません。
ただ、上面発酵ビールは海外産が多く、ほとんどの寿司屋には置いていない場合がほとんどです。
国産で、ほとんど唯一と言えるのが「エビス華みやび 」です。

エビス 華みやび

●寿司・刺身に合うアルコール。


刺身や寿司は和食なので、日本酒が最もよく合うと思っている方が多いと思いますが、必ずしもそうとは言えません。

日本酒に限った場合ですと、食べるお刺身の種類によって日本酒の種類を選んだ方がより一層お酒もお刺身も美味しく頂くことができます。

ネタには色々な種類がありますが、刺身の定番のマグロやぶり、サーモンといった、脂ののっているお刺身やお寿司に合う日本酒は純米酒です。

純米酒とは米と水だけで作られている日本酒で、米の味が強く出ているのが特徴になります。
それなのでお米に合うおかずにはとてもよく合うと言われています。

さらに、吟醸酒と呼ばれるタイプがあり、吟醸酒はフルーツのような香りが漂うのが特徴です。
そのため、吟醸酒とマグロやぶりのような強い味を持つ魚を組み合わせてしまうと、せっかくの吟醸酒の味や風味が損なわれてしまいます。

また日本食である刺身や寿司には洋風のお酒に合わないと思われていますが、ワインとの相性も悪くありません。

基本的に白ワインがお勧めで、中でも「シャルドネー」という製品がお勧めです。

勿論、どんなアルコールを飲もうと、個人の自由なのでしょうが、せっかくの寿司ねたの味を楽しむためにも、司の味わいを壊さないような淡泊な味わいのアルコールをお勧めします。
日本酒ならば芳醇なものよりは淡麗なものが良いと思います。

最近では焼酎を飲まれる方も多く、焼酎であれば香りの強い芋焼酎よりは、癖のない米焼酎をお勧めします。